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「村上春樹:職業としての小説家」から日本の大作家について知ろう|書評レビュー

村上春樹職業としての小説家の書評レビュー

最近、村上春樹にハマっています。やはり面白いなと。

そんな中、偶然「神・時間術」という本の中に、村上春樹の生活スタイルが記載さてていました。

  • 朝の一番集中できる時間に執筆
  • 午後は運動
  • 早寝早起き

と、小説家らしからぬ生活をしているとのこと。

もっと破天荒な生活リズムを刻んでいると思っていたので驚きました。偏見ですが。

私は村上春樹について何も知りません。

日本を代表する大作家ですし知っておいて損はありません。むしろ知りたい。

 

ということで、「神・時間術」でも引用元として紹介されていた、「職業としての小説家」を読んでみました。

 

村上春樹ってどんな人??

一度は村上春樹の小説を読んだことがある人は多いのでは無いでしょうか。

なんなら高校の教科書に載っていた気がします。

 

ただ、村上春樹がどんな人間なのかを具体的にイメージすることができる人は少ないかもしれません。私もその一人です。

「職業としての小説家」を読むまで、村上春樹が学生時代から結婚していたことも、小説を書き始めたのが30歳になってから、ということも知りませんでした。

 

この本では、村上春樹の小説家という職業についてだけではなく、パーソナリティーも細かく描かれています。

また、村上春樹が影響を受けた、作家や作品、音楽なども詳しく記載されています。

30年以上、作家として第一線で活躍するヒントが少しだけ見えた気がしましたよ。

 

心に残った文章

「職業としての小説家」を読んで心に残った部分をまとめます。

言葉について

言葉には確かな力がある。しかしその力は正しいものでなくてはならない。少なくとも公正なものでなくてはならない。言葉が一人歩きをしてしまってはならない。

学生時代の村上春樹学生運動を支持していたときに、進みすぎた対立から人の命があっさりと奪われるのを見て感じたこと。

当時は小説家を微塵も志していなかったそうですが、その洞察たるや流石です。

私もブログやサイト運営をしていて文章を書く機会が多いので、ずしんと響きました。

 

仕事について

朝早く起きてコーヒーを温め、四時間か五時間、机に向かいます。

長編小説を書く場合、一日に四百字詰原稿用紙にして、十枚見当で原稿を書いていくことをルールとしています。

(中略)

もっと書きたくても十枚くらいでやめておくし、今日は今ひとつ乗らないなと思っても、なんとかがんばって十枚は書きます。

生活リズムについて書かれた文。

小説家というのは、もっと刺激的で破天荒な生活を送っているイメージがありましたので驚きました。

長期間にわたって安定的に成果を出すためには 「習慣化」が一番大切なのかもしれません。

 

運動について

基礎体力を身につけること。逞しくしぶといフィジカルな力を獲得すること。自分の身体を味方につけること。

僕は専業作家になってからランニングを始め、それから三十年以上にわたって、ほぼ毎日一時間程度ランニングをすることを、あるいは泳ぐことを生活習慣としてきました。 

長い歳月にわたって創作活動を続けるための持続力を身につける方法として運動を挙げていました。

フルマラソンに参加したというのは、昔ニュースで見た記憶がありましたが、ここまで徹底しているとは思ってもいませんでした。トライアスロンにも参加しているそうです。

 

終わりに

「職業としての小説家」についてでした。

淡々と執筆をする彼のスタイルに好感が持てたので、引き続き他の作品も読んでいきたいと思いました。本に出てきた作品も読んでいきたいですね。ではでは。